iMac (27-inch, Mid 2010)のSSDに交換しました!

スロットルレーシングイメージ

私が仕事で使用しているMacは3台(メインマシン:iMac 27inch、ノート:MacBook Pro 15inch、ファイルサーバー:MacMini)あるのですが、どれも今から7年前(2017年現在)の2010年モデルになりますので、Mac OSを最新にするたびに速度や反応が悪くなっていき、買い替えるべきかと思案するところではありました。

ただストレージ(記憶装置)をHDD(ハードディスク)からSSD(ソリッドステートドライブ)に変えるだけで信じられないくらい速度アップが見込めるのも一応知識として知っていました。ちなみにSSDとは身近なところではUSBメモリーに使われているもの、それをパソコン本体の記憶装置として使用できるようにするものです。また高価だったSSDの価格も2・3年前に比べると大分値が下がって買いやすくなりました(500MBクラスなら1万円切ることも…)。

Macを自分で分解・修理すると保証が効かなくなりますが、Appleケアにも加入していないし、すでに7年以上前のマシンなので関係なし。プラモデルで鍛えた腕で(笑)、まずはこちらから試して見ることにしました。

最初の生け贄は、動かなくなっても比較的影響の少ないMacMiniから。ファイルの管理とバックアップのため24時間付けっぱなしのマシンですが、本体自体にはたいしたデータを入れていないためまずはこちらから実行。分解方法をネットで確認しながら作業してHDDをSSDに交換。OSをインストールして立ち上げた時の感動は、確かに驚きのものでありました。今までは数分かかっていた立ち上げ時間がわずか数十秒。だれかが「トイレに行く時間を返してくれ(笑)」と書いてましたが、確かに実感としてその通りだと感じる速度アップでした。

これに味を占めたので、次はMacBook Pro 15inchのSSD化に着手。打ち合わせ時に持ち歩くMacBookですが、物理的な重さにそろそろ限界を感じており、次に買い替える真っ先はこいつの予定ですが引退後は自宅に持ち帰り子供用のPCにしようとも考えているので、後数年は頑張ってもらわないと…ということで、こちらも裏蓋を明けてあっさりSSDに交換。サボり時の映画鑑賞や電子書籍鑑賞(主にマンガ)のイライラが無くなり何と快適なこと(笑)。メインのiMacの予備としても使用していますが、そちらより速度の速い状態に…。

というわけでiMac 27inchのSSD化を決心、ただサイズも大きいし分解の難易度も高いので、手順を何度も確認し、まとまった時間を取れるよう仕事のスキマを待って先日、やっとSSD化を完了することができました。また今度はちゃんと速度を計測し、手順も記録して残しておこうと思います。

まずはiMacの現状の確認

すでにロートルと言っていいiMac 27inch。フリーになってからメインマシンとして頑張ってきましたが、最近、所々で妙に時間がかかるようになってきました。

仕事の主体が印刷からWebに変わってきましたので、使用するソフトがAdobe illustratorからsublime Text(テキストエディタ)へと動作の軽いものに変わったため、速度の劣化を感じずにここまで長く使えたのかと思いますが、それでも最近はそのsublime Textでも表示に時間がかかる始末。

というわけで、実際、どれくらいのスピードなのか調べてみました。Blackmagic Disk Speed Testというソフトを使って計測します。

Blackmagic Disk Speed Testでの計測

スピードテスト結果HDD
iMac、HDDでの測定結果

Blackmagic Disk Speed Testの使い方をいまいち理解していないので初期設定のままで計測したのですが、書き込みで一秒あたり23.1MB、読込みで35MBということですよね。標準的なHDDの速度を把握してないので正確なところは分かりませんが、「遅そう…」とは思います。

起動音からログイン画面まで

スマートフォンのストップウォッチソフトで、システム終了状態からの起動音(ブーン)からログイン画面表示までの時間を計ってみました。

結果は1分13秒701。

思ったより良い結果ではありますが、トイレに行って帰ってくる時間ぐらいはあるかな(笑)

SSDに交換してみた結果

いきなり結果です(笑)。

iMacへのSSD交換の作業手順まで入れると長くなるのでは別途記事を参照していただくとして(現在作成中)、まずはBlackmagic Disk Speed Testの結果から。

スピードテスト結果SSD
iMac、SSDでの測定結果

圧倒的じゃないかこのスピード差!(笑)

たとえるなら原付バイクからフェラーリくらいの速度差はあるのじゃないでしょうか。

まさかここまで速度差があるとは正直驚きました。

次に起動音からログイン画面まで

SSD起動時間こちらも先ほどと同じように起動音からログイン画面表示までのタイムを計測。

結果は48秒408。

半分とはいかなかったものの、1分を切る余裕のタイムとなりました。

ただこれは動作を観察していると、どうもシステムファイルを認識するのに思ったより時間がかかっている模様(約30秒くらい)で、OSシステムを認識してからの立ち上がり時間は、確かに瀑速といっていいスピード。SSDにOSシステムを移す際、ディスクコピーで行ったためOSシステムの設定がHDDに則したものになっているのかもしれません。インストーラーを使ってOSをインストールするとさらに早くなるかも…。

実際に使用してみた感触

まず感動したのが、Adobe illustratorの立ち上がりの早さ。アプリケーションは使いやすく進化するのは良いのですが、それに比例して起動してから使えるようになるまでの時間がかかるのがネックでした。でもSSDにすると確かに起動時間は相当短縮されているかと感じました。

またfinderでの処理にもたつくこともあったのですが、SSDに切り替えてからはもたつくことも少なくなり、確かに効果の程を実感できます。

現在のPCはSSDが主流になってきているので、あたりまえの速度感かもしれませんが、古くからPCで仕事している方には、新品に買い替えるより安い出費で同等の速度アップを実現できるSSDへの交換は確かに有効だといえますね。

ただ自分で入れ替えるとなると、それなりのリスクと知識は必要ですが、最近は業者によるSSDへの交換作業を請け合うところもありますので、PCの速度にお悩みの方は一度検討してみる価値はあると思います。